日本はもとより、世界に『貢献』していくこれからもっともっと夢のある会社にしていくために東京都江東区大島で水処理プラント設備の計画・設計・施工・据付メンテナンスを行う宇都宮工業株式会社 代表取締役 宇都宮秀雄 の生き方・働き方

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宇都宮工業株式会社 代表取締役 宇都宮 秀雄の生き方・働き方

きちんと処理をして、そして『自然界』へ戻していく豊かな人間力を土台に、一人が提案・設計・施工・保守など、全てに携わることが大きな強み

宇都宮工業は、水処理プラント設備の計画・設計・施工・据付メンテナンスを行う会社として、1959年の設立されました。

まったく我が社の業界をご存知ない方には「皆さんが使う水、例えば、洗面所、トイレ、あるいはシャワーで使用した汚れた水は、どこに行くか、ご存知ですか?」とお聞きするんですが、家庭の下水管を通り、そのまま道路の下の下水道に流れ込んで行く、ここまでは大体の方がイメージできると思います。でも、その先はどうなっているのか、これを理解されている方は少ないかもしれません。

汚水は下水道に流れ込んだあと、適正に処理をして、そして自然界に戻していく… こういうプラントが施設の中で働いているのです。我が社はその中で、汚れた水を綺麗にしていく装置を開発・考案、設計、施工し、その後の保守関係でもメンテナンスや修理をしたり、取り換えたり…、それらを総合的に担っています。

また、我が社の本社は江東区大島にありますが、こういう下町はお盆の中に町があるようなものですから、大雨が降った時に排水しなければなりません。その排水施設、例えばポンプの現地での据え付けとか、その修理なども一方の柱です。

前者は「水処理・下水環境事業」、後者は「揚排水設備(ポンプ)事業」として、この2本立てでやっています。

下水を処理することと飲み水(上水)に変えていくことの考え方や装置はほとんど一緒なのですが、そこで違ってくるのが、飲み水は人体に影響を与えないようにすること、つまり殺菌という部分です。我が社は下水も上水もやっていますが、特に下水のほうのシェアが大きいです。

わが社の強みとしてまず、スタッフが若いということが挙げられます。現場でいろいろな会社の方々と接触すると各社、高齢な方々が頑張っているのをよく目にするんですが、ウチは比較的年齢が若い者が多いです。
あとは、お客様のかゆい所に手が届く、なんでも小回りが利く、そこがウチの強みかな、と思っています。そして、提案力ですね。困っている部分をいかに改善するか、それに対応しています。



例えば…ウチで考案されている装置、具体的に言うと、下水の中に入ってきた油分の多い物質、スカムと言います。そのスカムが装置によく飲み込まれないでどんどん堆積してしまい装置が働かなくなる現象が結構生じます。それをメンテナンスする場合は人力でやっており、油分が多いものですから、水槽の縁(ふち)で作業していて足を滑らし転落するようなことが起きます。この危険性をなんとかしようということで開発したのが「スカム除去装置」です。

我々の仕事は人体に影響することが多いので、そこのところの改善策を積極的に提案しています。

我が社での開発とはそういう装置を設計し製作するわけです。ISO9001(品質マネジメントシステム)と14001(環境マネジメントシステム)の認証取得をしていますが、末尾に[1]が付くということは、設計ができるという意味です。

設計現場ではCADが駆使できなければ仕事になりませんから、そういう意味では学問的には流体力学(水の力学)や空気力学の知識が必要だし、溶接などいろいろな技術も必要ですが、どちらかというとまず人間力を養うことが最も重要ですね。人間力の豊かな人は技術を学んでも幅広く身に付けてもらうことができる、…というか、何のためにその技術を身に付けなければいけないかという意識、その意味付けをきちんと明確に持つようになっていく。ですから、人間力を一番重視しています。その上で各現場でいろいろな技術を身に付けていってほしいと思っています。

また、我々は専門分野ではあるけれど、現場では一専門職だけの仕事ではなく、オールマイティに対応しなければいけません。我が社は部門が分かれていないので、一人が提案・設計・施工・保守など、全てに携わることができますが、これも大きな強みでしょう。

豊かな人間力を育む『質問力』と『語る力』日頃から何を考えて、何を目的としていくのか、それを語る人に語ることによって、大きな夢の実現に繋がっていく

対話する?

今日の朝礼で話が出たのですが「同業者はたくさんあるのに、なぜ宇都宮工業にご依頼があるのか」という問いに対して、「小回りが利くこと」、あるいは「『できません』はけして言わないこと」、「お客様の身になって対応するということ」などを社員さんは言ってくれました。そういう自覚を持って行動しているのが分かり、嬉しかったですね。

例えば、お客様からご依頼の電話を受けた者が「では担当者から改めて電話させます」ではなくて、その時自分で分かる範囲で応対している。これは素晴らしいことだと思います。私としてはそのために、事務方の社員さんにもできる限り現場を見てもらうようにしています。また、事務方は、現場から上がってきた「こういうモノを注文してほしい」と言われたら、右から左に事務的に流すのではなく、これは何のために必要としているのか、どこに使うのか、それを自ら理解しようとしている。これがありがたいです。

豊かな人間力を育むために朝礼で「職場の教養」を輪読したり、「13の徳目」や月刊誌『理念と経営』を教材としたりしています。

でも、「職場の教養」や「13の徳目」をただ単に読み合わせをするのではなくて、それに対して質問力を持つことが肝心なんですね。つまり、あるテーマや発表に対して、「なぜそう思うのか」などの質問を出し、それに対して「これこれこうだからです」と具体的な話を引き出していく。それを相互に承認していく…これを繰り返していくことが大切だと思っています。そして、相手のできない部分を見るのではなくて、できているところを見て、それをこれからどうやったら改善できるのか、そういう意識改革を皆で共有していくようにしています。

また、月に1回、土曜日、朝礼のあとに地域貢献活動をやり、その後、10時から12時まで私が時間をいただいて、重点会議ということで、私が学んできていることを伝えています。これも人材育成の取り組みの一環です。

「理念と経営」に関して言えば、同じ記事を読んで、それぞれ感想を発表し合います。そうすると、同じ文章を読んでいるのに感じるところはそれぞれ違うことが分かり、「あの人はここの部分をそのように感じたんだ…」と思い、さらに「その点をもう少し詳しく説明してくださいますか」と返していく。すると、発表した人はもっと突っ込んで具体的に話をする…これもものすごく大切なことだと思っています。

このようなことが共通体験、共通言語、共通認識、共通理解、共通アクションというところに繋がっていくと思っています。ウチでなければ分からない言葉もありますから、それが共通言語ですね。

また、物事をあいまいにしないということを大切にしています。ですから、発言の中にあいまいな言葉を使った時にはそこをもう一度言い直してもらうようにしていまして、例えば、「あっちの方」を具体的に「どこどこ」と言い切る。「そう思います」も、思うのは誰でもできること、「思う」ではなくて、どうするのかを言い切る。そういうことを会話の中で伝えているんですけれど、それが身に付いてきていると感じています。言い直すことによって、こちらが注意しなくても自ら気が付いてくれる、これが貴重なんですね。

合宿も実施しています。全社員の皆さんと一緒に旅行するのですが、飲み食いや名所観光だけの慰安旅行ではなく、目的意識を明確に持った研修旅行として行きます。せっかく朝から晩まで一緒にいられるわけですから、その機会を大切にしていきたいですよね。私のほうから伝える話題もありますし、いろいろ学んでいる社員がレジメを自分達で作って「ワーク」で楽しむということもやります。

「ワーク」にはさまざまなものがあります。それも同じテーマを1回やるだけではなくて、何回もやり続けます。1回目でその結論は分かっていますが、繰り返すことによって、その「ワーク」が本当に伝えたかったことが段階的に少しずつ理解されていく。

自分達がプレゼンをするという行為、自分達が発表するということ、これは相手に伝える以前にまず自分達が学ぶということです。例えば、我が社の社員さんは「最終学歴は宇都宮学園です」と言ってくれるのですが、これもそれを表現しているのだと思います。つまり、「ワーク」によって皆にメッセージを送るんですけど、実は送り手の自分達が一番学べている、という意味ですね。

学んでいく、これによりさまざまなことへの自覚も生まれます。何のためにこの業務に励んでいるのかということも理解が深まるでしょう。朝、出社して、ただ単に業務に就いて、終業する…この繰り返しだと、何のためにやっているのか、不明確だと思うのですね。そこを明確にするために、チームを作って一つのテーマに対して考察を深め、それを発表していく。また、他のチームのプレゼンを聴くと「そういうふうに考えているのか…」と、共通認識・共通理解を持てるようになる。

自分達がまず語らなければ、ものごとを実現させていくことはできません。

また、夢は大きい方が良いとよく言われますね。私もそう思うのですよ。大きな夢でも小さな夢でも達成率が70%だとしたら、大きな夢を語って、それを手にしたほうがよっぽどいいじゃないですか。そのためには、日頃から何を考えて、何を目的としていくのか、それを「語る」ということで意識が熟成されていく。頭の中であれこれ考えていてもなかなか行動に移せませんが、やはり、人に語るということによって、大きな夢の実現に繋がっていく、そう思っています。また、人の夢を知ることにより、影響も受け、さらに大きな夢に向かっていけるようにもなると思っています。

私が学んできたことを一方的に話すだけだったら、「それで、社長は何を俺たちにやらそうとしているのだ…」と、あまりいい反応は得られないと思うんですね。社員さん達自らが私の話から何を理解して、それを自分の言葉でどう表現するか…この部分が絶対必要です。一方通行ではなくて、相互作用にしていく、これをきちっと押さえていきたいと思っています。

ウチに所属している社員さん達、皆、同じ方向に向かって進んでいると思いますが、しかしながら、それぞれ異なる部分も持っています。その個性差によって生じるエネルギーをうまく調和していく。それによってもっともっと大きなエネルギーが生まれてきます。これも相互作用。これを意識できるか、できないか…。そして、意識を高め、お互いが共感し合えるような、そんなチーム作り、これが大切なことかと思います。その場を作っていくのが、私の役目です。

たとえ話でよく出すのですが、京都の清水寺の「舞台」の柱は1本たりとも同じではない、ということがあります。微妙に異なっている柱を上手く組み合わせることによって、強さが維持され、長くその役目を果たしている。現在のように機械的な製材技術が発達していない時代の建造物ですから、材木は均一ではなく、寄せ木作りです。しかし、その絶妙な組み合わせがあの巨大な「舞台」を支えるエネルギーとなっている、ということ、これは受け売りですけれど、そういうことを共感し合える仲間であるということが大切だと思っています。

私が人生で大切にしたい『3つのこと』信頼を築く、陰徳を積む、ありがとうの気持ちを伝える

対話する?

一番大事にしなければならないのは、信頼、だと思います。信頼してほしいし、信頼できる人とお付き合いしていきたい。何を置いても信頼関係を大切にしていかなければならないし、それを裏切ってはいけない。

どうしたら信頼関係を築いていけるか、それを裏切らないでもっともっと絆を強くしていくにはどうしたらいいか…そこを常に考えていくことだと思いますね。そのためには何をしなければならないか…人間力を磨くこと。先述した話に繋がっていきますが、技術力と人間力といったら、まず人間力を大事にしなければいけない、ということはここのところでもあります。

「信頼」はよく使われる言葉ですけど、これを突き詰めて考えていくと、本当は実に重い内容の言葉ですよね。相互作用ということも、信頼関係の土壌がなければそもそも生まれてこないですしね。

子どもの頃、親からよく言われたものですが「私達は常に見られているんだよ、おてんとう様が見ている、神様が見ている」ということがあります。そこだと思うのですよ。だからこそ、世のため人のために「陰徳」を積んでいく。他人が見ているからやるのではなくて、自分ができることを陰ながらでもやれる人、それが信頼を築くことに結びついていくのではないか。世のため人のために何か自分ができることはないか、大きなことでなくていいのです、小さなことでいい。それを自分の意志で行動する…それが人間力の重要な基本じゃないかな、と私は思っています。

「陰徳」を積むということ、心が豊かになっていくと思いますね。

例えば、講演会等に行った時「会場であなたはどこに座りますか?」、電車の車内でシートがずっと空いていたら「あなたはどこに座りますか?」と質問することがあります。そして、後から来た人が座りやすい場所を残しておく、これが大切なんではなかろうか、と話します。講演会等では真ん中のほうがなかなか埋まらないものです。だから、自分は真ん中に座る…そういうこと。また、コインパーキングでの駐車の仕方にしても、後続車が入れやすい場所を取っておいてやるというようなこと、ですよ。

つまり、自分の一番の利便ではなくて、そこから一歩引いてみて、そのほかに自分ができることは何かないか、そこを考えていきたい。

こうしたことは、頭で分かっていても実際の場面でとっさにそのように行動できないものです。だから、日々、「これでよかったのだろうか」と自分の行動を振り返えること。また、自分自身への約束として「あそこは足りなかったなぁ」と反省をすること。それで、本当に自分のものになっていくのでしょうね。

なになにする「べき」とよく言いますが、それが自分の戒めとしてならOKだと思います。しかし、他人に「こうすべきだったのではないか?」と言うことは、相手をある種責めることになる。そういうことには神経を使いたいですね。カンセリングを受けている人とかには、何気ない「べき」もすごく厳しいものにもなるわけです。なになに「なのに」…などもそうですね。

今、私は、社員さんが帰社した時や社員さん同士の中で「ご苦労さま」とか「お疲れさま」と声掛けするのは、ちょっと、違うのではないか、と問題提起しているんです。労をねぎらうこと自体は否定しませんが、そこをもう少し見方を変えて、「苦労」とか「疲れ」とかはマイナス表現じゃないの…ということ。もっといい言葉掛けはないのだろうか、と言っているところです。でも習慣を変えることはなかなか難しいことで、私自らがそれらを使ってしまうこともあります(笑)。

現場でお客様と常に声掛けしますが、「お疲れさまです」じゃなくて「こんにちは」でもいいでしょうし…そのほうがもっと明るくなるんじゃないの、と言っているところで、その変革を今目指しています。現場から「ただいま」と帰って来た社員さんに「今日はありがとうございました」とか、ね。

私は皆が退社する時「今日も一日ありがとうございました」と挨拶をします。
心を磨ぐということには、「ありがとう」の気持ちを伝えることも入っていると思うのです。

ちょっとした言葉の中にも意味という重要性を感じていきたいんですね、私は。
幸せに生きていくためには、言葉の中にもその要素がたくさんあると思うのです。言葉一つで相手を傷つけてしまうことも多いし、逆に、相手を思いやる心はやはり言葉から発してもいるわけです。

世のため、人のために『使命感』をもって働く使命感を持てば、同じ仕事でも発するエネルギーの量が違う

対話する?

我々の職場は、臭いも見た目も過酷な環境が多い、特に下水道などは。ですから成り手がいなくて、慢性的な人出不足にあります。でも、ここ数年、我が社は新卒の若者が入ってきてくれて今一生懸命頑張ってくれています。

我が社は今までお話してきたような職場の環境を作っていくことによって、若い人達が元気で笑顔で楽しく仕事に従事できることにもっと力を入れていくつもりです。まだその過程ですが、それについてきてくれる若い人達がたくさんいますので、この輪をさらに広げていきたい。それがもっともっとお客様に信頼され、求められる企業になっていく要因になるでしょう。

昨今の現場では、もう引退する時期ではないかと思うような方々がたくさんおられるのですよ。ウチはその中で若い社員さんがやっているわけで、歴然とそのエネルギーの違いが出てきますよね。そこを大切にしていきたい。

また、生活のためだから、上司から言われているからと嫌々ながら取り組むのと、我々の仕事は世のため人のためにどれだけ役に立っているか、いわば使命感を感じながらやっているかどうかで、同じ仕事でもまるで発するエネルギーの量が違うと思うのですよ。何のために我々はやっているのか、これを皆が理解し汗を流してくれている…そこに我が社のエネルギーの違いがあると思います。そこを一番重要視して、今後も若い人達を育てていきたいな、と思っています。

我々は、人々が安心して豊かに暮らせる環境作りを支えているんだ…
最終的にはこの思いへの到達です。

実際このあたりはすぐ冠水する地域でしたが、現在は下水道が整備され、住民の方々の生命や財産を守れるようになりました。

5年間かけて見出した『理念』志を高く、皆が共感してくれるために

対話する?

「理念なき経営はたわごと」「利益なき経営は罪悪」…等と経営塾で学びました。理念の構築がその企業の成功要因の約50%を占めるとも。それを叩きこまれるわけですが、理念を策定するにあたり、私は経営塾にずいぶん通いました。でも、どうやって作ったらいいのかなぁ、自分の素直な気持ちを表現すればいいんだろうけどなぁ…と迷い、志の高い文章、皆が共感してくれる文章がなかなかできませんでした。

なんとか基本理念「真心一貫」に行きついて、そして、経営理念「顧客満足は人財(ひと)つくり」「感謝の心は環境(まち)つくり」に繋がっていきました。

基本理念 「真心一貫」
人として正しい道を貫き、人として人を思いやる心を養う、これは両方とも企業でなくても人間として絶対必要なものという想いがあります。人の道にかなった行い「仁義」という言葉がありますが、そのことの表現を変えてみました。

経営理念 「顧客満足は人財(ひと)つくり」
我々事業をやる者はお客様から評価されなければならないわけですが、そのためには我々自らが生涯学び続けなければいけない、また信頼関係を重視していかなくてはならない…ということで、「常に信頼し合い、向上心を持って、前向き・素直・謙虚に感謝の心を磨きます」と表明しました。

「感謝の心で環境(まち)つくり
この地で我々が事業をやらしていただいていることに感謝すること。その気持ちを根底として、素晴らしい豊かな街にしていくために地域貢献をしていきたいという思いです。それはさらに日本の社会への、地球の未来への貢献になっていくと信じます。」

これらが私自身の中でしっくりするまでには、4、5年掛かったんではないですかね。考え出してから5年目でしたね、これらの柱を社員さんに提示して、皆の意見をすくい上げていったのが、各項目に補足してある文章です。

日本はもとより、世界に『貢献』していくこれからもっともっと夢のある会社にしていくために

対話する?

公共事業の生活上のインフラ整備に関わっている我々は、仕事自体はなくならないわけです。
ですが、これからもっともっと夢のある会社にしていくためにはどうしたいいのか、熟慮しています。

我々がやっている生活上のインフラ整備はやる人が減少している。しかし、それに携わる人々がいなければ、現在の豊かで衛生的な環境は維持できない、このことはウチの社員さんは皆理解してくれていると思う。そのために、我々が日夜尽力しているのだ…そういう社員さんの思いを裏切らないようにしていかなくてはなりません。

そして、日本国内だけではなく、世界的に貢献する、そんなふうに羽ばたけるように、会社を作っていきたいと思っています。

すでに世界貢献の一環としてラオスで井戸を掘る支援をしています。また、モンゴルを視察してその可能性を見てこようと思っています。最終目的はニューヨークの下水事業への進出です。そういうところに我が社のプラントを導入させる、そういう飛躍も視野に入れています。そのためのアメリカでの特許も取得済みです。

第三国に対しては、本当に困っている部分があれば何かお手伝いしましょう、というスタンスですが、ニューヨークの場合は事業的発展として考えています。タイムスケジュールとしては5年後を目論んでいます。

「ニューヨークの支社長はお前だよ」なんて発言も出たりしています。
反応は…「嬉しい! ワクワクしますよ!!」なんて(笑)。

ニューヨークでも下水処理のシステムは一緒です。そして、実はプラントとしては日本のほうが先進国なんです。なので、もっと調査を進めて売り込むことは可能だと判断しています。他のメーカーさんで進出している会社も結構ありますしね。

中国は日本の40年前の状態だと言われていますから、まだこの方面のインフラ環境に対しては感度が低い感じですね。ベトナム、台湾の下水処理場を見学しましたが、ベトナムは処理場がやっとできたところ。これは日本企業の援助の成果です。ますますいろいろな国で需要がある業界だと思いますよ。

会社経営としての未来像ということでは、「水処理・下水環境事業」と「揚排水設備(ポンプ)事業」がありますが、事業部の組織をきちんと構築していこうと思います。それぞれに部長職を置いて、その下にそれぞれサポート役を付ける。しかし、現場で作業する社員さん達はどちらにも対応できるように融通を効かせておく。どちらの仕事にも精通していなければなりませんから。

我が社の若い社員から「大手企業に勤めている父がもうすぐ定年なんですが、退職後、ここで使ってもらえませんか」という話を持ち出されたことがあります。「ウチの会社、楽しいから、お父さんにもぜひウチで汗を流してほしいんです…」と言うんですね。この例はむしろ特殊でしょうが、自分の子どもも入社させたい、そう社員さんが子どもに勧めることができる会社、そんな会社になっていきたい。

社員さんに心から信頼される会社、夢を語ることができそれを実現できる…社員さん一人一人がそうした期待の持てる会社、これが私の目指す理想の会社像です。

みんなの『良いところ』チャレンジ精神が旺盛でエネルギーに溢れている!

対話する?

社員さんの良いところ?

それはもう、チャレンジ精神が旺盛なところです。若いって、いいですよね、エネルギーに溢れていて!なんでも吸収しようという前向きな姿勢が、ありがたいですよ。

我が社では外部研修を取り入れていますが、他企業さんのところで学び、視野を広げてほしいからです。私が経営者の立場で外部と接触することと、彼らが外部と触れて感じることは立場が違うから見えるものも違ってくる。それに積極的に臨んでいることが大変ありがたいですね。かならずしも喜んで行ってくれる社員さんばかりでもないんですが、でも、彼らも「行ってよかったです」と言いますからね。

新卒者に対しては、世代が違うので指導する側がとまどう場面もありますが、基本的な姿勢…世のため人のために役に立っていくということ、これは少しずつであれ、理解されていくようです。今、そういう彼らがまたあらたな新卒者を迎え、それを伝えて行くようになっている、というところでしょうか。

私は皆が現場から帰って来た時、必ず「今日はどうだった?」と訊ねます。「楽しんでくれた?」と聞くんです。無理やりに「楽しかったです!!」と言わそうとしているむきもありますけれども(笑)。

理念に『エネルギー』を注ぐ社員さんが自信・誇りをもって人生を歩むために貢献したい

対話する?

理念にもっともっとエネルギーを注ぎ、それを一人一人が大切にしていけるような、そういう企業にしていきたいと思っています。それが自分の自信にもなっていく。理念を土台として行動することをさらに磨いてもらえたら、ありがたいですね。

社員さんたちが「僕はこういう仕事をやっているんだよ」と誇りを持って友達や外部の人に言えるような、そういう社員さんにこれからも育ってほしいです。

世のため人のために一所懸命汗を流しているんだという気概、そしてそれが街の安心・安全・豊かさの担い手になっているんだという誇り、それを持てるような人生を社員さんが歩むために貢献していきたいです。

日頃皆に言っていることは、見えない力を意識することの大切さ、なんです。

これは漠然とした表現なので、理解されているかどうかとも思いますが、例えば量子力学の中で「波動」(バイブレーション)ということがありますね、ここで蝶が羽ばたくとその「波動」が地球の裏側に行って嵐を起こす…というように解説されることがあります。

私達は常に誰かに影響されている、そして私達も影響を与えている。どうせ影響を受けるのであれば、いい影響を受けたい。そして、どうせ誰かに影響を与えるのであればいい影響を与えていきたい…ということなんです。影響を与える時に何かそこに介在するものがある。それが素粒子で、地球上に存在する一番小さな物質なわけです。それが「波動」として伝わっていく。「波動」の中にはエネルギーを含んでいます。このエネルギーというものは、記憶していくと言われています。例えば、会社訪問などをすると、なぜだか、すごくあったかい感じがするとか、逆に冷たさを感じたりする。こうしたものも「波動」の中のエネルギーの記憶…

つまり、いろいろな感じは瞬時にしていきなりその場に出てくるものではなくて、常日頃から「波動」のエネルギーとしてそこにある、もの。企業の雰囲気、例えばおもてなしの心というようなことも、それと同じで、いきなり出来るものではなくて、常日頃からその心を大切にしていってこそ、醸し出されるもの。それが企業の歴史になっていくのだと思っています。

今この場所は会議室であり応接室でもあるですが、外部の方が営業などで訪れるとなかなかお帰りにならない。それこそ、プライベートな自分の家庭の話題とかも話すようになり、その方々が「ここにいると、なにかエネルギーを貰えます」と言うんですね。こういうことなんです、見えない力って…そして、そういう「場」を作っていくということが大切なんだと思うわけです。いいエネルギーがどんどん蓄積され、それがどんどん増幅して伝播していく、それが大切なんだと思うわけです。

こうしたことに共感し合えることが大切かな、と思います。