会社は「テーマパーク」だ皆が集まって、ワイワイガヤガヤ共に発展する東京都台東区東上野でシステム設計・開発・運用を行う 株式会社 日本システムデザイン 代表取締役 栗城 仁の生き方・働き方

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株式会社 日本システムデザイン 代表取締役 栗城 仁の生き方・働き方

じゃあ、『次』は何をしていく?みんなが集まってワイワイガヤガヤやりながら発展していく会社にしたい

日本システムデザインは、オープンなリソースを活用したシステムの開発から構築、並びに、お客様のニーズに沿った保守・運用を一貫してトータルシステムとして構築している会社です。

独立当初は銀行システムの中で、預金業務だとか、オンラインだとか、今はもうありませんけどバンクスとか言われていた時代の外部接続だとかを手掛けてきました。そうした流れから現在は官公庁の仕事を中心にやっていますが、金融関係でスタートして、今日の我が社があると考えています。

日本システムデザイン立ち上げの当初から、会社は、みんなが集まってワイワイガヤガヤやりながら発展していけたらいいな、と思ってやってきました。言いたいことを言い合って、「じゃあ、次は何をしていく?」という会話ができる会社にしていきたい、その思いから始めました。

「言う」ということは、その発言にある程度責任を問われるはずですね、結果、その責任を踏まえながら仕事の質が高まっていく…そういう内容の会話をしていきたいということです。責任というのを前提にして、言いたいことを言いましょうと、そして、それらをまずは分かち合うことから始めようということです。

また、どう腹をくくるか、ということ。このプロジェクトは赤字でもやる意味があるというならばやろう!これで赤字になるなら、別の仕事で利益を取って、トントンにすればいいじゃないか、という方がいいですね。会社としてその仕事が次にどう生かされるか、それを優先して考えていきたいです。

『伝える』力人にどう伝えるかというのが、SEとして、技術者としての仕事のコア

対話する?

我々の仕事はサービス業なので、お客様優先でないといけない。
顧客ニーズこそが最も重要。これが基本的なことだと思っています。

お客様のニーズをどう理解して、どう実践していくか、単に言われたことをやるんじゃなくて、ニーズを分析する中で改善点や改善テーマを洗い出していき、それをシステム化していく、やはりここじゃないですかね。

我々SEとして、技術者としての仕事は、『伝える力』がコアかなと思っています。
人にどう伝えるかというのが、一番重要だと思っているんです。

お客様や周囲の人々に、SEとして、技術者として、自分の意思や表明したい物事をどう伝えたらいいか? 表現能力ということですね。

これは、対面で話す場合だけではありません。仕事がら、我々は設計書、ドキュメントを作って内容を提示していきますが、それは日本語で書くわけです。ですから、その日本語が伝わらないようなものであれば、理解してもらえるはずがありません。
ダラダラいっぱい書き連ね、量で勝負するような資料を作るのではなくて、例えば5W1Hを基本としてA3一枚にまとめて、可視化する。伝えることってそんな多くないはずなので、A3一枚程度にまとめきれるはずなのです。我々だって文章が長いのはかえって読まないもんですよね。特に忙しかったりすると、長文というだけではねてしまう。ですから、読んで欲しいお客様にどうやったら読んでいただけるか、つまり、簡潔でしかも必要十分にどうまとめきるか、表現するか、ここがポイント。まず、そこからかな、って思っています。

これは私が30年間で培ってきた経験則なんです。

お客様に報告をまとめた資料を持っていって、突き返されるとか、破り捨てられるとか…そういうことの経験、もちろんいっぱいあるわけで、その積み重ねをしながら、何がお客様に求められているのか、そういうことが分かるようになってくる。
ただ、そういうのって教えられて分かるというものじゃありませんよね。経験から気が付いていく、いわばセンスといいますか、そこが重要かな…。

よく皆に言うんですけど、先方に言われたからただ直すのか、これはこうまとめたらなぜダメなのかを追求したうえで修正するのかにより、まったくその後の結果が違ってくる、と。
まずはお客様と話し合いをして、その時のさまざまな会話の中で、なんだかんだがあれば、それを謙虚に受け止めて、何がいけなかったかをきちんと考える。そういうことの繰り返しですよね。

私は人が育つのは現場だと常に思っている。それが私の軸です。会社があるから現場があるんじゃなくて、現場があるから会社が成り立っていると思っています。

現場から学ぶことはたくさんあると思いますよ。お金を貰ってやってるんですから、タダじゃないんですから、学ばないと損じゃないですか。いっぱい人がいて、いろんな人と接するわけですから、それを見なきゃ損ですよ。

現在は経営者であり、SEでもあり、いわば両輪を兼務している形ですが、経営者という意識の前にSEとしての意識の方が強いので、やっぱり、現場重視の気持ちは変わらないですね。

だから、私は今でも現場が大好き、なんですよ。

SEとして『学べる』会社システムの提案から運用まで一貫した流れの経験が、SEの円熟味を増していく

対話する?

わが社の特徴を一言で言えば、「SEとして学べる会社です」ということでしょうか。

我々は、あるプロジェクトに対して提案からいろいろします。その過程では、まずエンジニアとしてどんなシステムをお客様に提案するのか? それにはどんな課題があるのか? それを提案して実現していく。それを実現するためには関係部門と会話しながら、方向性を模索していく。こういう一貫した流れを経験するチャンス、これが技術者にとってはとても重要なこと。

若手の頃は分からないことも多いかもしれないが、それが3年後・5年後・10年後、その経験がものすごい飛躍に繋がる。

システムがどうしたら生まれるか、どうしたら作れるか、そして、どうやってうまく運用するか…それらの要素がミックスされているのが、SEといえるものだと思っています。

我が社は、開発もやっているし、構築もやっている。そして、運用もやっている。それを現場において学べる、ということです。

私自身は官公庁で13年間ずっとそうしたことをやってきました。昔のレガシーシステムっていう時代からずっとやっていて、今はオープン化、フルオープン化して、次の公開を含めて今やっていますけれど。

こういう積み上げをさせてもらえる会社は意外に少ないと思います。

経験の積み上げのすべては現場にあります。
現場経験を積み重ねた数の結果によって、SEとしての円熟味が増していくと考えています。

現場でどう育ってきたか、それを自分がどれだけ謙虚に捉えられるかってこと、それが最も重要と思います。

謙虚に物事を捉える…意識して指導したりはしていませんが、その現場ごとに「これはこうだよ」とか「それは違うよ」と指摘していくしかありません。

しかし、社員も多くなりましたし、私がすべての現場のことを見られる状況ではなくなりました。また、会社という組織である以上、上がってこない情報もあります。
なので、現在は社内の重要会議を通していろいろなテーマを共有していき、管理者の育成、考え方を指導していっています。また、外部研修を通して多岐にわたる経験をさせることも重要だと思っています。

現場、会社、外部機関、それらがうまく機能していくことが重要です。

『諦めないこと』が大切考えること、悩むこと、それを担うからSEの価値が高まる

対話する?

私が大切にしていること。

諦めないこと、ですかね、第一番には。

例えば、すごいシステム障害を出したら、3日、1週間、1カ月…と徹夜しようがなにしようが、とにかく解決しなければならない。ここであきらめちゃったらシステムも安定しないし、お客様の信用もなくなってしまう。それをやり遂げることによってお客様の信用をようやく勝ち得るわけです。
お客様はトラブルを出したからといってすぐダメとは判断しないですよ、トラブルを出した後の我々の対応を見ています。
どんなに出来る人でも、100%完璧なシステムは作れないのです。必ずバグが存在する…そのバグが出た時にどう対応するのか、ここが重要なんであってね、あきらめたら思考回路が止まってしまうでしょう。私は諦めなかった…いろいろあったけど、粘り強く、粘り強く。

昔ね、ある会社の偉い人に問われたことがあります、「SEという仕事はなに?」と。私はうまく答えられなくて「なんですかね~?」と言うと、その方は「考えること、悩むことじゃないのか? それを担うから、だから、君は仕事の単価が髙いんでしょ」と言うんです。「指示されたことをやるだけだったら、ワーカーでいい、プログラマーでいいじゃないか?」と。

悩んで、考えて、進めること、それには、何事にも諦めないこと、ですよね。
諦めるほうが楽ですよね。でも、逃げた瞬間から、誰も信用してくれません。

私にはそれを一緒になって苦労してくれる仲間がたくさんいました。公私共に、今、付き合っている人達は、それを共有して残った人達です。

そして、「想像力」の大事さということもあります。

システムって生き物なので運用していくうえで考えられないような障害が起きることもある。そういうトラブルを解決する時には、何がいけないのか「想像する」ことが、意外に重要なんです。よく第六感とか直感とか言われますけれどね。それを働かせるところまで行かないと解決しない。そんな気がしますね。

どういうやり方をしたらシステムって先に進むのか、開発や設計の段階でどういう試験をしたら障害のないプログラムを作れるのか、それらが導き出されるのって、やっぱり、想像力じゃないですかね。コンピューターの可能性はすべてを描いて表すことはできないはず。そうすると、パターンとかバリエーションをどう想像するかということが非常に大事、ということになってくると思います。

これは、教えることもできるし、教わることもできるし、会話をすることで気が付いていくことも多い。自分に足りないものを誰かの発言によって「こことここが見えていなかったな」とか、「こことここが漏れていたかな」ということですね。

人間って完璧じゃないので、多くの人と繋がっていく中で、想像力を高めつついろいろな知識を養っていく、その結果、なんにでも対応できるようになる。そう思います。

開発の現場などで業務に向かっている時は、お互い自分の世界に入り込んで他人と会話なんかしないということも聞きますが、ウチはそんなことはないですよ。ああだ、こうだと会話しながら進めていきます。その会話の量が他社より多いか少ないかは、わかりません。でも、仕事はすべて一人でなんでも出来るわけではない。人と人が繋がって仕事が仕上がっていくわけで、人との会話、コミュニケーション能力も大事でしょう。

例えば設計者が「あれが足りないこれが足りない」という会話をしてくれば、「じゃあ、それを試験観点にしよう」と、これまでになかったバリエーションの試験観点が充実されていく。

この試験観点ということが、我々の世界では非常に重要な側面です。

トラブルを出した時に、我々はお客様から「あなたどういう観点で試験したの?」と常に問われる立場です。その時に「我々はこういう観点で試験しました。でもやっぱりこういう観点がもれたので、今回こういうトラブルが出ました。なので、次はこの観点を網羅しながらやっていけば、もっと質が高く、いいシステムが出来上がります」と説得できなければならない。

私は、底力のあるSEを育てたいと思っているんですよ。

ウチの会社がボロボロになってたとえ潰れるようなことがあっても、技術者として、SEとして、どこへ行っても飯が食っていける、働いていける、そういう力があれば、この会社にいた意味があると思っています。



我々の最終的なお客様は『国民の皆様』誰にも気づかれずにスタートをして誰にも気づかれずに終えること

対話する?

日本システムデザインの主なお客様は、富士通グループの官公庁を担当している方々です。当然、その先にはいろいろなお客様がおられます。

富士通グループとの最初のご縁は30年くらい前のことになりますね。私は当初システムをやらしていただき、やがて一緒にやっている方々といろいろと話をしながら、技術の開発などの提案も行い、さまざまなことを蓄積してきました。現在の業務内容になってからは13、4年くらいです。

官公庁の仕事のポイントは、入社案内にも書いてあるのですが、「誰にも気づかれずにスタートをして誰にも気づかれずに終えること」。

官公庁でシステムを切り替えるということは、継続している流れを完全に中断して新たなシステムに差し替えるのではなくて、流れを維持しながら改善・改良したシステムに切り替えていくことが多いのです。公平なサービスを常に提供するというのが国の大前提ですから、そのシステムを使う国民に「あっ、なんかおかしい」とか、「何でこれこんな風になったの?」と、切り替えたシステムに違和感を抱かせたり、混乱をきたすようなことになってはいけない。

システムを切れ目なく提供しつつ、流れるように運用しながら、切り替えたと気づかれることなくより使い勝手の良いシステムに移行していく― これが「誰にも気づかれずにスタートをして誰にも気づかれずに終えること」の意味です。

我々の最終的なお客様は国民の皆様と言えるかもしれませんね。

官公庁が動かす世の中のシステム、これは国民に直結しているわけですから、その重要性はものすごくデカいことで、なんといっても高い品質が問われるシステムです。

金融関係、例えば銀行も非常に高度なシステムが求められますが、銀行はシステム障害が起こっても窓口で対応できることも多い。でも我々がやっている官公庁のシステムが止まったら、国民に非常に不利益を生ずる問題が起きてしまいます。

ですから、官公庁のシステムに携わっているということは、国民に対して重い責任を担っていると私は思っています。

どんな『SE』になりたいか?自分はこういうSEとして食っていくんだという覚悟が人を一人前にする

対話する?

今では笑い話ですけど、どんなプログラマーになりたいかとか、どんなSEになりたいかと問われた時に「踊って歌えるプログラマー、そうなれたら面白いよね」とか、「酒がずーっと飲めるような、食いっぱぐれがないSEになりたい」とか、言ってましたね(笑)。

でも食いっぱぐれがないSEになる、これは原点ですよね。だって、お客様に「栗城、いーらない」って言われたら食いっぱぐれるわけだし、「これは栗城に任せよう」と思っていただいてこそ、やっていけるわけでしょう? 理論とかで立派なこと言う前に、自分はこういうSEとして食っていくんだという、覚悟というか、これがないと一人前のSEにいかないかなって気がしますね。

そして、多いに悩みなさい、悩みながらも30年SEやってごらん、その30年の足跡は確実に刻まれる、と言いたい。

私、個人的には食うためにSEやってきたような気がするんだよね。結婚が25歳の時で早く、30歳前で子どもが二人になりました。仕事環境が厳しい状況だったこともあります。だから、SE以外では食えないと、必死でSEに喰らいついてやってきた感じです。

その原動力といいますか、原点は、やっぱり、家族じゃないですかね。家族を守るために、自分は今何をしなければならないか、ってこと、これは大きかったですね。

『次の担い手』の為に、何を残すか日本システムデザインの皆がさらに成長するために

対話する?

会社として大きな変動期にあるということではないのですが、私自身が現場のSEとしては終わる時期になっていますから、私の経験の何を残せばいいかなと考えているんですよ。

これまで現場では個別にいろいろ言ってきましたが、会社という組織に立ち戻っていろいろな社員を見た時、私は何をしてあげたのか、何を残してあげたのか…そういう思いがよぎった瞬間、「ああ、何も残せてなかったな」と。つまり、今までは「一緒に現場に入って、現場で育てることが一番!」でしたが、少し身を引いて「会社」を見つめ直したら、なにか違うなって…、そう感じたんですよ、直観的に!

自分たちは、本当に成長しているのか。皆、SEとしての仕事はできています。しかし、それは当たり前でしょう、お客様からお金をもらって仕事として成し遂げているのだから。でも、じゃあ、我々は本当に会社として個人として何か成長しているのか…。

売上は順調に伸び、利益も上がっている。だが、それが成長なのか? それは、何か違うなと思った。そこを皆で考えたい。だって、仕事が利益アップだけのことなら、つまらないじゃないですか。

私もあと何年かすれば社長職を辞め、次の人が会社を引き継ぐでしょう。でも、私がいなくなっても、次の担い手が私が作った道しるべを基に、さらにもう一皮も二皮も厚くして先へ進めれば、今いる人たちはそれなりに発展していく、成長していく…そういうことを考えるようになりました。

今年入社した新人がSEとして一段一段ステップアップしていく30年、私が見てやれるかっていったら、やれるはずないんでね、私、いくつになっちゃうと思います? だから、若い人に繋げなきゃいけない。

それの一つの実践が、先ほど言いましたが、課長以上出席の幹部会なわけで、ここではすでに「志なくして成長なし」ということを明言し、「志ってなに?」「成長ってなに?」をテーマとして、会話を始めています。

諦めないとか、伝える力、想像力、このSEの基本ベースをどう伝えて、それを現場でどう出していくか、その結果、成長していくのだと思います。そして、それが信頼される会社を作っていくということだと思うのです。

私は、一個人が特出して信頼を受けるんではなくて、会社全体が信頼される、そういう組織を作り上げたいんです。それでこそ、社員は自分の現場を本当に大事にするはずだし、会社も大事にするはず。そんな教育をしていきたい。

『自分たちの価値観』を作っていって欲しいスタンスの合う人たちで、皆にとって良い会社を創る

対話する?

これからの課題は、更なる差別化を図ることです。

要するに、我が社クラスの会社の中で、他の会社と我が社の違いはなんだ、ということ。「今までは栗城さんがいた…でも、栗城さんが現場を離れたら、何が強いの? 何をしてくれるの?」とお客様に問われた時、次の社長及び幹部社員が自信を持ってちゃんと他社との差別化を表明できなければ、これからの次に繋がっていかない。
現在、まだ栗城の名前は強みではあるんですよ。でも、私が現役でなくなった時、次の世代にとってそれは重荷にしかならない。

差別化のポイントを次の世代なりに見出すこと、仕事へのスタンスであれ、方法論であれ、ですね。これは教えて会得できるものではないのですね。ヒントは与えられるけれどね。

システムを作る、構築する、プログラムを作る…我々の仕事は誰がやってもどこの会社がやっても変わらないわけじゃないですか。異なるのは、やり方だとかスタンスが違うだけ、と私は思っているんです。で、あれば、スタンスが合う人たちが集まれば、現場もやりやすいし、会社もやりやすい。皆にとって、良い会社ということなんじゃないのかな。スタンスの違う人たちがいると、やっぱり揉めるだけなので。

次に繋がる人たちは、そこを踏まえて、自分たちの価値観を作っていって欲しいと思います。

会社は『テーマパーク』だ皆が集まって、ワイワイガヤガヤ共に発展する

対話する?

そもそも会社とは…会社としての物理的な空間、スペースは確かにあるけど、その中身、いわば「実態」って何だ? 「実態」っていうのは、それはその会社にいる人たちじゃないのか。会社にいる人たちが作り上げるものが、「実態」じゃないのか。その「実態」を充実させていくのは、やっぱり社員としての責任と自覚じゃないですか?
そういうことを自覚して持っている社員が多分これから先も生きていけるし、ただ単に乗っかっている社員は多分そのうち脱落していく…その違いは、やっぱり出てくると思います。

要は、自分の道は自分で切り拓けよ、与えられるもんじゃないよ、ということ。

で、切り拓いたものの良い悪いに対して会社は判断していくし、結果、良いものに対しては、応援していくよ、ということです。頑張る社員に対しては応援を惜しみません。

会社って、テーマパークだと思うのですよ。いろいろな人がいて、ワイワイガヤガヤやってますからね。

納会なんて時も、例えば5時に納会が始まると9時くらいまで飲んでますからね。私はその一次会で帰るけど、皆は二次会に流れて行くでしょう。それでいいと思うんですよ、会社は。社員が集まってワイワイやるための環境を作っているという気持ちなんで、私は。

共に発展するために集まればいい。共に何かをしたい人たちが集まればいい、テーマパークみたいに、ね。

わが社の『存在意義』組織というものは常に変化していくものでもある、答はない常に、答えを探していこうとする姿勢、それが大事なこと

対話する?

我々の仕事はお客様あってのもの。それを大前提としたうえで、我が社の存在意義は何か?そういうことを考えましょうよ、というのが企業理念の土台です。

会社ってなんなの? 我々が仕事をしている意義はなんなの? 何万社というソフト会社がある中で、我が社、日本システムデザイン(NSD)が存在する意義はなんなの? なにに貢献するの? …それにつきると思いますよ。

あとはSEとして、お客様からお金をもらっている以上は社員一人ひとりが常にプロフェッショナルであらねばならない。プロとしての意識をどのように高めていくのかを考え、また、信頼されるパートナーであり続ける、ということ。

これらの結果に、会社の繁栄や将来がかかっている…そういう思いを込めています。
私が社長になった時まず自分の方針を明確にしたいと思い、「私はこういう考えでやるんだ」と提示しました。

我々が見出す存在意義をお客様が理解して、使うか、使わないか、判断するわけで、その意義を見出すのは、まず、我々自身なんだよ、ね。

それを見てくださって、ウチを使ってくれて、「NSDに任せればきっちりこなしてくれる」と、そういう評価をいただく、そこで会社の存在意義が具体的に実現されるわけです。「どこの会社でも同じだから、NSDでもいいよ」だったり、「たまたま先に来たのがNSDだったから発注したまで」では、意味がない、と私は思っています。

会社というか、組織というものは常に変化していくものでもある。答はないと言ってもいいでしょう、SEの仕事にしても、経営にしても、また、言動にしても、ね。だから、常に、答えを探していこうとする姿勢、これがないとダメだし、それが大事なことだと思います。

この経営方針をリリースした時と現在…いまだに、なかなか…まだまだですね。企業理念をベースにして、また「志なくして成長なし」を定義にして、各自が、もう一度評価目標を考えなさい、企業理念をちゃんと読んで理解してねと促す機会を作る方法をとろうとしているところです。

現在いる若手も、まず今直面していることをどうするかを真っ先に考えてほしい。今の先に将来っていうか、行く先があるのでね。

企業理念として掲げたことは、あくまで私の主旨。だから、あと数年、私が社長としてやっているうちはこれでいくけど、私が引退したあと、引き継ぐ幹部たち、「君たちは、なにを求めていくのか」「あなたたち幹部社員はどこにいこうとしているのか」という話なんです。

もう、日頃から幹部社員には「私の引退」を言っているのですが、「まだまだ社長でいるでしょ」という反応が強くて(苦笑)、いなくなって、ようやく気が付くのかなぁ…。まだ、ほんとうに私が引退した状況のイメージが湧かないんでしょうね。

私は自分の実績とか、私が築きあげてきたものを継承してほしいとか、そういうことには執着しないんです。私はそこは割り切っている。今いる人たちがSEというものをどう捉えていき、それをどうキチッと実行できるか、その結果、傾くことになるか、すごく発展することになるか、それは分かりません。ただ「私はこうやってきたよ。あなたたちはどうするか、よく考えなさい」と、そのための道筋は示してあげたい。

社員のさらなる『成長』に向けていろいろなところで、いろんな方々と仕事をする環境を作り、経験を積み、柔軟なSEになっていく

対話する?

今は特定のお客様を対象にしていますが、将来は一般企業を含めた、幅広いユーザー志向を目指したいと思っています、エンドユーザー志向ということです。
現在、顧客は非常に限られています。その分、深度はあるのですが、今後はやはりもっといろいろなお客様と交わることが社員のスキルアップや、視野を広げる意味では必要でしょう。それが会社の発展に繋がると、そう思っています。

そのために今、営業に力を入れ、また、私自身の動きも徐々に変えており、いろいろな方々に会ったりしています。少しずつ少しずつですが新しいチャンスを得られるべく行動しています。
どう変わるかわかりませんが、その結果、もしかしたらハウス系での仕事だとか、エンドユーザー向けの仕事などが展開できるかもしれない、それを期待をしているんです。

我々の世界にはいわゆる壁はないので、営業的には攻めの態勢で進めたいと思います。

社員のさらなる成長に向けて、これは絶対必要なこと。やはり一つのお客様だけですと、そこのスタンスに特化はするけど、そこで思想が固まっちゃうという面もあるんですね。いろいろなところで、いろんな方々と仕事をする環境を作り、経験を積み、柔軟なSEになっていかないと、これからは生き抜いていけないと思います。

『人生』を楽しむ、これが大切5年後10年後を楽しみたいから、今をどうするか考える

対話する?

人が生きていくって、地続き、そう考えていますね、今は。

家庭も大事だし、仕事も大切だしね。どっちかを選ぶことは無理、どっちも選びますよ、私は、と思っています。

だからすべて大切…社員も大切だし、家族も大切だし、お客様も大切だし、みな、大切。そして理論とか理屈ではなくて、楽しいから付き合う、楽しいからやっている。そのためにああいう風にやって、こういう風にやって、といろいろなやり方・手法を考えながら進んでいるわけで、ね。

人生を楽しむ、これが大切。

家族も仕事も生きていくためのそれぞれのパーツです。お金持ちだったら仕事しなくてもいい、独身だったら家族関係の煩わしさもない…でも、それじゃ一回きりの自分の人生、つまんないじゃないですか。

あと5年後10年後、どうなっていたいの? 5年後10年後を楽しみたいから、今をどうするかって考える。それが人生を楽しむ根底にまずあるんじゃないですかね。

人間、やっぱり、マイナス思考になっちゃうと、なんにでもネガティブになっちゃうんでね。「やりきれないなぁ」という気持ちに支配されると、今悩んでいることに対して、なんかどうでもいいかなって思うようになるし、なるようにしかならないって思うようになる。

私は、ある瞬間、忘れる努力が必要だと思っています。私の場合それは、ゴルフであり、本を読んだり音楽を聞いたりすること。なにかに打ち込むということ、ね。まぁ、音楽なんかの場合、何を聞いたか全然覚えていなくて、ただ流している感じですけどね。

要は、考えない時間を持つこと。特にいやなことがある時は意識的に、そうしています。ただし、これは「瞬間」ね。本当に忘れちゃだめですよ、対応しなくちゃならないんですから。

「瞬間」忘れることによって、次にその問題に向かった時、なにかが見えることがある。あんなに悩んだけど、あれはどうでもいいことだなと考えがあらたまることもあるし、それはこういう動きすればいいとか、電話一本すればいいとか、メールですむとか…対応の仕方がポンと浮かんでくる。
それで、忘れちゃうようなことなら、たいしたことじゃないんですよ、私はそう思う。

『共に』成長しよう何があっても生きていける知恵を教えてあげたい

対話する?

何があっても生きていける知恵を教えてあげたい。
それ以上でもそれ以下でも私はないと思っています。

社員に対して、彼らの人生のすべての保証はできないことです。
でも、仕事的には生きていける力を身につけさせたい。それは、私が先輩から教えてもらったことでもあるんです。

私が新人の頃は、この仕事に対するさまざまな姿勢や態度を現場で見せてくださる先輩が周りにいました。お客様もこの新人を育てようという眼差しが多かった。今そういうのがなくなりつつあると感じています。まったくないとまでは否定はしませんよ、今もあると思いますが、ただなんとなく変わりつつあるな、そういうことが希薄になってきたな、と思います。利益を生み出すことが最優先、その結果だけを求めるようになっちゃった…でも、物事の思想の成熟や人が育っていくということは、やはりそれだけじゃカバーできないものがある。

会社は潰れることもあります。でも、会社が潰れても人は生きていくことを止めることはできないでしょう。だから、何があっても生きていける力を、そのための知恵と経験を蓄えさせたいのです。

私の持っていることはすべて提供するよ、だから、共に成長しようよ、これしかないですね。