「人生の夢」が実現する場 一人ひとりの確たる人生設計を達成できるような会社でありたい 横浜市港北区新横浜でネットワーク機器開発、モバイルコンテンツ開発・運用、システム構築・運用を行う 株式会社マリノ 代表取締役 伊藤裕昭の生き方・働き方

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株式会社マリノ 代表取締役 伊藤 裕昭の生き方・働き方

『品質』へのこだわり

当社は、ネットワーク機器をはじめとする組込み開発、モバイルコンテンツの開発および技術運用支援、大規模なインターネットサービス事業者や金融機関向けのシステム構築など、様々な企業向けシステム構築と運用に携わっております。

創業当時は、あるメーカーさんと一緒にネットワーク機器の開発を中心に行っていましたが、製品の開発に携ることで、「品質」に対するこだわりを持つようになりました。
ここで得たネットワークの深い知識をアドバンテージとして、まずシステムの構築などの方向に拡張させてきたのですが、その構築をやっていく中で、コンテンツプロバイダーのお客様から、ある相談を頂きました

モバイルコンテンツというのは、スピードとかアイデアとか、いろいろなキーとなるものがあるんですが、そこに我々のもっている「品質」に対する考えを取り入れて仕事ができないかという相談です。

これを発端として、モバイルコンテンツの開発をはじめ、保守や運用などの分野にも拡がり、現在は、「ネットワーク」をキーワードに、三つの分野―機器の開発、インフラシステムの構築・運用、モバイルコンテンツの開発・運用ということを中心にやっているというわけです。

「品質」を高めていくためには、それぞれのチーム間で情報や技術を共有することがとても大事です。そういうことでトラブルを防いだり、ルールを盤石にしていくなど、いろいろあるんだと思います。

我々の扱うシステムやソフトウェアは非常に複雑で幅広いですから、何かをやれば即座に「品質」が上がるなんてものではない。あらゆるものがうまく組み合わさって、それが向上していくんだろうと思います。

当然そこには意識が必要ですよね。

技術者が「品質が大事だ」という認識をもつことです。

どんな機会であってもいい、自らが足りないものに気付いて求めるようになることが『成長』に繋がる我々が目指しているのは、この会社はもう手放したくないと思ってもらえること

対話する?

経営理念にも掲げていますが、「技術力」と「人間力」をバランスよく発揮することが大事です。

あるプロジェクトを請け負った時、「すごく技術力のある会社ですね」と言われても、心の中で「でもこの人たちとお付き合いするのはこれで終わりにしたい」と思われたら、人間性になんらかの問題があるということですよね。逆に「非常に誠実でいい人たちなんだけど、技術力がなくてちょっとね~」という場合もあり得る。両極端に言えば、こういうことです。

だから、技術力と人間力、そこのバランスが大切なんですね。
とにかく我々が目指しているのは、この会社はもう手放したくないと思ってもらえること。そういう、お客様とのいい関係ができればいいなと思っています。

技術力に関してはそれぞれが勉強会を開いたりしているんですが、基本は一人ひとりがそれを高めなきゃいけないと自ら思うことですよね。外から「やれ」「やれ」と言われるのではなくて、本人たちがそういうモチベーションをもつこと、いかに自らをそこにもっていくかだと、思っています。教えてもらってできる範囲っていうのは、たかがしれている。そうじゃなくて、本人たちが本気になって技術を高めたい、知りたいと、そういう気持ちにならないと、なにも育まれない。

人間力も同じで、相手を尊重する、誠実さと清らかさを併せ持った責任ある行動など、自分が本当にそういう人間として成長したいんだという気持ちが湧いてきた時に、だんだんいろいろな情報を自分で知りたくなるし、先人の話なんかにもきっと興味をもつでしょう。

そういうものをもった時にできる限り触れられるように、少しずつそういうものをさまざまな方法で伝えようとしています。

その時は感じなくてもたまたまある境遇になった時にその人のものになる、人によって入る時期は様々です。

だから、どんな機会であってもいい、自らが求めるようになることが成長に繋がるのです。

会社とは、社会から支えられて『生かされるもの』その時々にある

対話する?

世の中には終点のない話っていっぱいありますよね。組織というものもその一つだと思います。また、理想の姿とは、おそらくその時の環境・条件によって違ってくるものだとも思っています。

わかりやすく言えば、会社をつくって5年目、従業員10人の会社なら一つのプロジェクトが終わったら「飲みに行くぞ!」と、みんなを連れて行って、ある達成感を共有することができます。それがとても楽しかったりするわけですね。

でも、それが100人規模の会社であれば、1プロジェクトが終わったからといって全員で飲みに行くというのは、ほとんど現実的ではないでしょう。これは一つの極端な例ですけれど、その時々に理想とする姿って、多分異なる。でも状況に応じて、常に理想とする姿を一生懸命考えて目指していく、ということです。だから終わりがないんですよ。

目指すかたち、それは自分たちだけの理想もあるし、外から会社がどのように見えているか、外部の方が抱くその会社の理想像というものもある。私は、お客様から「いい会社だね」と思っていただける理想の姿、そういうものを謙虚に突き詰めていきたい。

いい会社の条件はいろいろあります。

基本的な条件の一つとして、どんな綺麗ごとを言っても、業績が維持できていなかったら、いい会社をつくりようがありません。

自分たちがいい仕事をしてお客様から評価される、人間は評価されるとモチベーションが上がりますから、その結果、収益がついてきて待遇もよくなります。そういういい状態の循環を続けることができれば、会社はつぶれないと思うんです。

会社とは、自分たちが勝手に生きているんじゃなくて、社会から支えられて生かされるもの。

だからそういう意味で、いかにお客様の期待に応えられるかとか、どういう提案ができているかとかが、会社が続いていく一つの大きなポイントだと思っているんです。ここが勝負どころでしょう。

自分たちはこんなに頑張った、認められないのは相手が悪い、こう言ったらそれはちょっと違うと思うんですね。頑張ったのに評価されなかったが、続けてやっていくうちにようやく理解してもらえたというケースもままありますよね。

頑張りと結果とは必ずしも頑張ったから評価される、という単純な図式ではないということです。

だから、頑張ったら頑張った分だけ評価されているって、ものすごく恵まれた環境だと思いますよ。

私たちの会社は、頑張った分だけの評価をしていただいている方かな。
結構、幸せな会社だと思っています。

ビジョンは、社名

対話する?

経営には、まず理念がありますよね。その次にビジョンがあるのですけれども、わが社には何年後にはこうなっていたいというビジョンがあります。

それは、“社名マリノのブランド化”。
社名のブランド化とはどういうことか…


マリノなら「きっと解決してくれる」
マリノに仕事を頼むと「こういう人たちがこういう仕事をしてくれる」と想像していただける。
マリノに頼んだから「もう安心」

となることです。

つまり、「マリノ」というだけで、まずはお客様から評価してもらえるという意味です。これをビジョンとして掲げています。

もうずっとそれを意識してやっていますけれど、実際に「『あそこなら』と言っていただけた」と、直接お客様から聞いた担当者も多くいます。これを言われた社員はモチベーション上がりますよね。

歴史が長い会社ではありませんから、結局、そういう信用とか信頼とか、期待感をもっていただけるように頑張っていくべきですし、ひいてはそれが社員のモチベーションに繋がります。

社員も大勢いますから、多種多様です。その中で、どうこのビジョンを浸透させていき、どのようにしたらそういう気持ちになってもらえるか、その仕組みづくりが必要になっている時期です。ですから、そういうものを伝える努力をしています。日常的に伝えてもいますが、ビジョンとしてきちんと掲げ明確にする。そうした伝え方も大事だなと思っています。

特に、入社式など、節目の行事の際には必ず理念やビジョンに触れて話をしています。

また、毎月、私の想いを綴ったメールを全社員に発信しています。

何かのパーティの時に「社長のあのメールに救われました」と言う人が何人か出てきたことがありました。年間一人か二人ヒットしたら上出来と思っていたところに、予想を超えたヒットに励まされて、めげずにやっています(笑)。

また、社員募集の説明会では必ず一時間くらいこのような話をして、「価値観を共有できるようなら是非入社してください」というお話をします。

学生さんもいろいろな方がいますが、多くは人生を通じて人間的に成長したいって思ってるんですよね。中には、こういう仕事がやりたいと、技術的な面だけを強調する人もいますが、やっぱり人間的な面、例えばお付き合いしていて安心できる人であり、そういう人が技術力を蓄えてほしいと思っています。

このようなことは、繰り返し繰り返し話すしかありません。だって伝わると思っていませんから、一回では。人って、そういうもんでしょう。

そして、またこれも繰り返しますが、言葉、格言などでもそうですが、なにか自分に起こった時に、それが心にストンと入るんです。

だから、気長にやるしかないし、まぁ「継続は力なり」って言いますから継続していけばヒットする数も増えてくるんじゃないかと思います。

我が社は、誠実な対応を心がけていますが、それは文化としてなんとなく伝わっている気がします。

人生の『夢』が実現する場一人ひとりの確たる人生設計を達成できるような会社でありたい

対話する?

いい仕事をする

→ お客様に「この会社がないと困る」と思っていただける
→ 仕事が評価されると社員のモチベーション上がる
→ 自分の仕事にプライドが持てる
→ さらに仕事の「品質」が上がる
→ それによってお客様からいただける対価が上がる

こうした流れの結果、会社の収益が上がり、社員の待遇もよくでき、彼らの将来のなにかを実現する可能性が広がるわけです。こんな、良いサイクルができたらいいなと思っています。

社員一人ひとりは自分の将来像をもっているわけで、会社を利用してそれを実現していけば、いい人生になるわけじゃないですか。実現する場を提供するのがマリノという会社だと思っているんです。

世の中が求めているものはどんどん変わっています。

その時は最高でも、ずっと続くその先までそれがベストの選択かどうか、分かりません。ですから、一番のポイントは、常にお客様に高い評価をしていただけること、満足してもらえること、これを続けていかなきゃいけないですよね。

これを続けるってすごく大変な話で、得てして新しいものを開発するほうに傾注しがちですが、新規と継続、これは同じ重みだと思っているんです。そのくらいの気持ちでやっていかないと、継続的に評価してもらえるのは難しいことです。

会社と社員の関係、これを突き詰めて考え始めたのは、学生さんたちを募集するに際してでした。

多くの人は企業に勤め、一生の大半をその中で送るわけですよね。そうなると、企業とはどうあったらいいのかなと考えたのが、発端です。

学生さんが自分の一生を選ぶ時にわが社を選び入社してくれたということは、わが社からみればその人の人生の大部分を伴走するということ。

であれば、やっぱり会社を通じて確たる人生設計を達成できるような会社でありたいと思うわけです。

働くとは、なにかをしたその対価としてお金を得ること。なにかをちゃんとできなきゃいけないのは当然ですけれど、そのうえで自分の人生設計を達成しながら進んでいくわけですね。だから、社員と会社とで本当にいいコラボを組めたらいいですよね。

『ブブカ』の定理淡々と、継続的に伸ばすことが大切

対話する?

経営面で言うと、あまり極端なことをしないということ。多岐にわたり準備は万端にしているつもりですが、だからと言って極端に伸ばすということはあまりよくないと思っているんです。急成長するためにどこかにしわ寄せがきて体制がくずれることは、強く戒めています。

淡々と伸ばす、継続的に伸ばすということが、とても大事。

「ブブカの定理」をご存知ですか? 世界の舞台で棒高跳びの世界記録を毎回1センチずつ35回も伸ばし続けた人です。あれ、私にはインパクトありましたよ、そういう生き方、好きなんですね~。伸びてるんです、確実に1センチずつ。

ある日突然大きく伸びて、どーんと沈むのはまったく望んでいないですね。派手じゃなく、しかし着実に伸びていくようなことを大事にしています。

元々派手なことはできない性格なんです。ちゃんと基盤をつくってそこにのっけていくという発想ですよね。

でも、そうは言っても、それだけですんなり来たわけでもなく、今振り返ってみればいろいろなことがありましたが、そりゃ今は思い出したくもないことも…(笑)。

究極的にはいい会社をつくりたい、その一心です。

いい会社っていうのは、先ほどから言っているように、まず経営内容が健全であること、つまり過大な利益じゃなくて適正な利益を得ていること。働いている人が仕事に対してモチベーションを感じられるような環境であること。そして、続けられること。

いろいろな考え方があるでしょうが、毎年30%の伸びがあるなんて私には考えられないです。そんな膨張率では組織を盤石につくれない。

『経営理念』に込められた想い「し続ける」 ことが、とても大切

対話する?

今までのお話と重複しますが、経営理念では「企業として考えられる最高の組織を開発し続けること」ということを宣言しています。
そして、そのための基本は、「技術力」と「人間力」を培うこと、とも。

技術力でいえば、とにかく顧客の期待を超える成果を出していくというのがテーマです。

人間力というのは、さまざまな角度から考えられますけれど、要するにお客様がこの人たちとずっと付き合いたいと思っていただけるような人間でありたい、ということ。

これをセットでやっていけば、お客様が可能な限り付き合おうというものをわが社に見出してくれるんじゃないかと思います。

企業理念には、「し続ける」と書いてあるのですが、あれが結構ポイントです。

企業ってある時点でいい状態に近づくわけです。でも、さらに成長していくと、その時点ではいいと思われていた姿が変わってくるはず。ですから、いいものでも、どんどんどんどん変化させ、新しい「いいもの」を生み続けていかなくちゃいけないわけで、それができていくことが、実は会社が続いていくということのおおもとですよね。

わが社は「お客様を大事に」ということを根底に据えていますが、お客様がどのくらい期待してくれるか、それに応えられているか、もっと言えば、なくてはならない会社になれているかどうか…こうしたことをいつも、念頭に置いておきたい。

その時点ではお客様に評価していただいていても、状況が変わったらわが社の提供する内容はもう時代遅れかもしれない。そうならないために、「昔の成功体験にこだわらない」ということをとても大事なキーワードにしています。「継続」が陥りやすい点なのですが、成功体験にいつまでも寄りかかり、それで価値観を止めちゃいけないって思っているんです。

だんだん会社も進化していき、規模が膨らんできた現在、どこまでこういう考えを浸透させられるか…規模ばっかり膨らんでも、意味ないんですよ。

いい仕事をすれば、お金がついてくるというのは根底にありますけれど、しかし、話はそんな甘いもんやおまへんのかもしれません(笑)

まぁ愚直に、やってます。

『顧客満足度』を高める4つのステップ仕事とは、顧客の要求に応え、顧客の満足度を上げるということ

対話する?

仕事とは、顧客の要求に応え、顧客の満足度を上げるということですよね。では、顧客満足度を上げるってなんだろう?

まず、やっぱり一番最初にくるのは、お客様の要求する機能を満たすことでしょう。

機能を満たしたら次はなんだろうと考えると、品質。機能はなんとかなっているけど、品質が悪いな、というのはダメですよね。二番目がこれ。

そして、三番目にくるのは納期。

納期を遅らせていいものが出来ても、価値がないんです。かつて、ニュースネタですけれど、携帯電話の発売が10日も遅れた…これはマズイですよね。納期ってものすごい価値なんです。

四番目は顧客の利益に寄与すること。

例えば、お客様の言うとおりに実行すると我々の経験からいくと問題を起こす可能性があることがわかっている場合、たとえお客様の要求でも「そこはこういう風にした方がいいと思います」とちゃんと言えなければなりません。難しいですけど大事なことなんです。その状況に合わせて、いかにお客様の利益を考えて発言できるか、だから、これができるようになるために技術者としてより高いレベルを目指す必要があるのです。

私たちが顧客満足度と考えているのは、この4ステップからなっています。社員には「この順番で考えてください」と言っています。

顧客満足と言っても経験の浅い人には、わからないことも多いですよね。

ベテランはわかりますよ、それは。

でも経験の浅い人に浸透させようと考えると、4段階の内容を明確にしないと通じない。四番目の段階は若い人には荷が重いでしょう。でも、それはいいんです。先にそういうステップがあるぞと、意識してもらうだけで。やがてそういうレベルになっていけばいいんです。

機能、品質、納期そして顧客の利益を出すための提案…これらをステップアップしていくことは結構大変ですし、それが我が社の仕事における厳しさと言えるかもしれません。

納期の厳しさについてですが、あるプロジェクトを丸ごと受けてやっている場合、いろいろな障害が起きますが、だからと言って、それを理由に納期が遅れることは許されません。納期までに、それこそ、徹夜してでも仕上げていかなくちゃいけない。そこに甘い話はないですよ。我が社は納期遅れ、ゼロとは言いませんが、ほとんどないんじゃないかな。

そもそも見えているものを組み立てる仕事ではなく、例えば繋いでみたら動かない、なぜだ!という仕事ですからね、そんな中でほぼ納期に合わせている要因は、やはり、技術者のプライドでしょう。そこは意識していると思いますよ、みんな。

もっと上の方にいくと、コストパフォーマンスのことに気を配らなければなりません。例えば、想定外にさまざまな追加要求がきて、それをこなしたら大変な作業時間になってしまった。これでは採算が合わない…こういう事態になったら、その理由をきちんと説明して採算が合うように交渉をしていかなくちゃいけない。これも技術者として上を目指す人の仕事ですよね。そういうことも経験しつつ、バランスのいい人に育っていくわけです。

こうした経験や達成感がその人の人生の夢と直結しているかどうかは個人的な話ですからわかりません。だけど、会社での日々の積み重ねは、実は、自分の人生の入口を安定させることに繋がりますよね。入口が安定したら、計画が立ちます。その計画は直接自分の夢に関係ない場合もあるかもしれないが、とにかく自分が立てた計画や夢を着実に叶えていける基礎はできます。

そうなると、仕事はひたすら辛いものじゃなくて、プライドをもってやれる。これがおそらく働くことの理想じゃないですか。

実現できると確信するプライド、それは例えば家を買う、車を買う、結婚して子供を育てる…いろいろあるでしょう。うちの社員の持ち家率は、ものすごく高いんですよ。社長としては喜ばしいと思う半面プレッシャーを感じますが…(笑)

家を買う時は長いローンを組みますよね。プレッシャーを別の言い方をすると、安心して30年ローンを組める会社であらねばならない、ということ。わかりやすいでしょ。

それこそ、今どきは変化が激しいですよね、基本的にずっと安定した会社なんかない。でも、会社が安定して続いていく原理というのは、あるんじゃないかという信念…これがずっ~とこれまで話してきたことです。

いいお客様を戦略的に増やしていかなくちゃいけないわけですけど、その戦略の一歩が「この会社は手放せない」と思っていただけるということなんですよね。それを維持していくのは、厳しいものもありますよって話なんです。

結局は小さな積み重ねが信用になっていくんですよね。

だから、淡々と、という言葉がでてきちゃうんです、面白味はないかもしれませんが(笑)

なにごとにも『誠実』にマナー教育が、SEに必要な資質を育む

対話する?

社員の皆は、なにごとにも誠実に当ってくれます。これは大きいと思いますね。

マナー教育、まずは挨拶から、ということはしつこく言っています。
また、我が社では、入社初年度の社員がお茶出しをします。将来SEになっていくだろう人材でも1年目はお茶出しです。

これが目指しているものは、その場の空気を読むことを体験させるためです。例えば会議が長引いているなと思ったら、自分の判断でお茶を取り換えるとか、自分の仕事をしながらも状況判断のアンテナを張っているとか、これがSEなどには必要な資質なんです、場のタイミングを逃さないということが。

入社して2・3年も経つと、現場でそれを体験するチャンスは巡って来ませんよ。今ある現状を大事にし、一期一会じゃないですけれども、この一瞬一瞬を大事に積みあげる…だって、もしかするとその体験をするチャンスはもうないかもしれないじゃないですか。そして、その体験はいつか生きてくる…。

挨拶とか電話にでることとか、お茶を出すことが、技術者としてSEとして場の空気を読むことに繋がっていくんですよ。

別にスパルタ教育をしたいわけではなくて、こちらの意図するところをちゃんと伝えているつもりです。なので、せっかくのチャンスを無駄にしないでほしい…おそらくすぐに気が付くと思いますけどね。

まずはそれが人間力を磨くスタートです。

その時に大事なのは、やらされていると思ってやっていたら身に付かないということです。

最高の『先』には、またさらに別の最高がある「今、思える限りの最高」、それをずっと目指していけば、ちょっと周りと違う会社になれる

対話する?

会社の規模をやたら大きくする気はないけれど、業績にしたがってある程度のペースで組織は大きくなっていくでしょう。そうすると、ちゃんとした部門のトップ、頭をつくっていく必要が出てきます。そのためにマネージャー層の力をもっと付けることを考えています。

現状はある程度いい会社だと自負していますが、これまでどおり徐々に規模を大きくしていかないといけないとは思っています。ですが、大きくなって我が社の良いところが薄まったら本末転倒なんであってね。このペースで大きくなれて、品質も落とさずにいけたら、これはちょっと自慢できるクラスだろうと思います。将来、例えば子供が大きくなった時に「うちの会社はすごいんだぜ」って社員がプライドや誇りを持って言えるようになったら、本望ですね。

最高の先にはまたさらに別の最高がある…「開発し続ける」ってのは、そういうことですよね。今、思える限りの最高に近いところにいると考えていたとしても、その先はどんどんあるわけです。「今、思える限りの最高」、それをずっと目指していけば、ちょっと周りと違う会社になれるかなと思っています。

社員にはもちろんのこと、外部の人々、例えば学生さんやこれから応募してくれる方にそれをどうやって伝えていけばいいだろうというのが、今の私の課題です。やっぱり価値観の近い人たちと共に仕事をしていくことが、より質の高いものにしていく原動力になるわけですから。

私は「落語家はすごい」とよく言うのですが、彼ら、話しのプロは自分が頭の中に描いている、カラーで描いている場面を、聴き手が同じように思い浮かべることができるように話します。同じ色の3Dカラー映像を見せてくれる。でも、我々のしゃべり、聞いている方は自分が伝えたい絵と違う絵を見ているかもしれない。モノクロだったらまだいいんですよ、絵柄は同じなんで。でもカラーとなると、ずいぶん印象が異なるものを相手は見ていたりして…。だから、我々も伝える力を付けなきゃいけない。これは、大事な仕事ですよ、経営者としては。もっと表現力というか、意思を伝える能力を磨いていかなくちゃいけないと思っています。

『6つの分野』をバランスよく整える私が考える人生の成功の定義

対話する?

仕事のために自分や家庭が壊れるというのは、私は、絶対、違うと思っているんです。仕事には波があり、非常に忙しくなる時があります。例えば会社が大きくなったがためにほとんど仕事に没頭することになり、結果として家庭が壊れた、病気になったっていうのは、これは間違いだと思っているんです。

若い頃に知った成功についての考え方で、ただ漠然と成功を考えるのでなく、6つの分野を決めて、それぞれバランスを取って達成していこうというものがあります。

6つの分野とは、
仕事・家庭(生活)、健康、経済(財産)、社会生活(友人・他の交流)、教養、精神面(趣味)。
それらがバランスよく整った時、初めて成功と言えるのだろうっていう考え方です。なにかが突出していたり、なにかが極端に欠けていたら、それは成功と言わないと自分で定義しています。

それぞれが一定のレベルにいった時、初めて幸せ感があるだろうし、その人の人生が閉じる時その辺に納得できていたら、成功の人生だったと思うだろうな、と。

会社(仕事)は軌道に乗ったけど家庭も健康もボロボロ…これって成功じゃないですからね。

『想い』が伝わっていく醍醐味 価値観を共有できる仲間と一緒にやっていけることが、すごくありがたい

対話する?

マリノという会社を経営していて良かった思うことは、伝わっていくことの醍醐味でしょうかね。

私が言い続けていることって、そういうことを考えている人にとっては価値がありますが、考えてない人は全くスルーするでしょうからね。だから、価値観を共有できる仲間と一緒にやっていくことができることは、すごくありがたいと思っています。

私は、人は誰でもそれぞれ役割をもって生まれてきていると思っています。私の場合は、たまたま経営する立場になる運命だったのだろうし、それが私の人生の役割だろうと思っています。

みなさん夢なりなんなりをもっていると思うから、それを実現するお手伝いをしたいです、綺麗ごとのようですけれど。会社とは、そこに至る基本的なものを提供する組織であって、その仕組みの中でプライドなりやりがいを感じながら働いて、結果的にそういうものが実現してくれればうれしいですね。

夢を実現するためには、まず、それを実現するための道筋を描き、達成すべき長期、中期、短期の目標を定め、一つひとつ達成していくことが大事です。

人としてなり、技術者としてなり、伸びたい、勉強したいという成長することへの強い意欲を自分の中から湧き出してほしい。喉が渇いた状態をなんとかしよう、こういう技術を身に付けよう、人間的にもっと成熟したいなど、本当に、自分自身が求めなければなにも始まりません。外から指示されてやるようなものではないですから。

例えば我が社は自由に外部の研修に参加できるような仕組みを設けていますし、社内での勉強会なども行っていますけど、とにかく、それらもほんの一つのきっかけにすぎません。

私の仕事は、常に、考え得る限りの最高の組織づくりに向かってその仕組みをつくっていくこと、安定的に会社がまわっていくようにすること、これに尽きます。